MATCH PREVIEW
アグレッシブな戦いで負の流れを断つ!
リーグ戦は開幕から8試合を終えて2勝1分5敗の14位。厳しい戦いが続いている。…巻き返しのきっかけをつかむためにも、まずはYBCルヴァンカップで公式戦3試合ぶりの勝利を手にしたい。
週末に行われたJ1第8節は、アウェイで清水エスパルスと激突した。前半から主導権を握ったのはセレッソ。ボールを保持しながら相手ゴールへと迫るが、細かなミスに加えてフィニッシュの精度を欠き得点には至らない。後半に入っても、チャンスこそ作るものの決め切れず1点が遠い。すると82分、カウンターから痛恨の失点。後半は相手のシュートをわずか2本に抑えながら、一瞬の隙を突かれてしまった。結局、最後までゴールネットは揺らせず0-1で敗戦。リーグ戦2連敗となった。
何とか流れを変えたい中で迎えるルヴァンカップのグループステージ第4節。迎え撃つのは監督交代直後のヴィッセル神戸だ。昨シーズン途中から指揮を執り、ポゼッションを植えつけたフアン マヌエル リージョ前監督がチームを離れ、吉田孝行新監督が就任したが、チームのベースは変わっていない。しっかりボールを握りながら相手の隙を狙っていく。ただし、ここまでルヴァンカップではダビド ビジャ、アンドレス イニエスタ、ルーカス ポドルスキらビッグネームの起用は避けており、おそらく今節も同様だろう。それでも彼らを欠く中では相手の長所を消す守備が機能し、ルヴァンカップにおいては3試合で失点はわずかに「2」。1勝2分と抜群の安定感を誇っているだけに、その堅い守備をいかにしてこじ開けるかが勝利への大きなポイントになるだろう。
リーグ戦では2試合連続無得点と苦しい状況にあるが、ルヴァンカップでは前節の名古屋グランパス戦で3得点を挙げて快勝しているだけに大きな不安はない。名古屋戦で見せたようなアグレッシブな戦いをキックオフから続け、負の流れを断ち切る白星をつかみ取る。

TODAY’S MATCH
セレッソ大阪
vs
-
- セレッソ大阪

MF 32 田中 亜土夢
“潤滑油”として攻守に貢献する
3-0で快勝を収め…たYBCルヴァンカップのグループステージ第3節名古屋グランパス戦では、2得点を挙げた水沼宏太、無失点に抑えたGK圍謙太朗、藤田直之と奥埜博亮のダブルボランチの活躍が目立ったが、その一方で派手さはないものの攻守に貢献していたのが左サイドMFで出場した田中亜土夢だった。攻撃ではいいポジションを取って後方からのパスをしっかりとつなぎ、守備でも体を当てつつ、相手のパスコースに入ってボールを奪うなど判断の良さが光った。
「練習からうまくなろうという意識でやっている。チームのやりたいことをやりながら個人の技術を上げることも意識してやっていけば、個人のレベルも上がっていくし、チームの底上げにもなると思う」と語る背番号32。今節も“潤滑油”として攻守に貢献しつつ、自身も積極的にゴールを狙い、チームの勝利に貢献するべくプレーする。(文=小田尚史)
セレッソ大阪 選手リスト
- 1 GK 圍 謙太朗
- 2 DF 松田 陸
- 3 DF 木本 恭生
- 4 DF 藤本 康太
- 5 MF 藤田 直之
- 6 MF レアンドロ デサバト
- 7 MF 水沼 宏太
- 8 FW 柿谷 曜一朗
- 9 FW 都倉 賢
- 10 MF 清武 弘嗣
- 11 MF ソウザ
- 13 FW 高木 俊幸
- 14 DF 丸橋 祐介
- 15 DF 瀬古 歩夢
- 16 DF 片山 瑛一
- 17 MF 福満 隆貴
- 19 FW 澤上 竜二
- 20 FW ブルーノ メンデス
- 21 GK キム ジンヒョン
- 22 DF マテイ ヨニッチ
- 23 DF 山下 達也
- 24 FW ウェリング ピアス
- 25 MF 奥埜 博亮
- 26 MF 秋山 大地
- 27 GK 丹野 研太
- 28 FW 中島 元彦
- 29 DF 舩木 翔
- 30 MF 大山 武蔵
- 31 FW 山根 永遠
- 32 MF 田中 亜土夢
- 33 FW タワン
- 34 FW 山田 寛人
- 35 MF ポンラヴィチュ
- 36 MF 斧澤 隼輝
- 38 MF 西本 雅崇
- 39 MF 丸岡 満
- 40 FW 安藤 瑞季
- 45 GK 茂木 秀
- 51 MF 西川 潤(JFA・Jリーグ特別指定選手/2種登録)
- 出場停止選手
選手リスト
- 1 GK 前川 黛也
- 2 DF 那須 大亮
- 3 DF 渡部 博文
- 5 MF 山口 蛍
- 6 MF セルジ サンペール
- 7 FW ダビド ビジャ
- 8 MF アンドレス イニエスタ
- 10 FW ルーカス ポドルスキ
- 13 FW 小川 慶治朗
- 14 MF 三田 啓貴
- 15 DF 宮 大樹
- 16 FW 古橋 亨梧
- 17 FW ウェリントン
- 18 GK キム スンギュ
- 19 DF 初瀬 亮
- 20 MF 増山 朝陽
- 21 FW 田中 順也
- 22 DF 西 大伍
- 24 MF 三原 雅俊
- 25 DF 大﨑 玲央
- 27 MF 郷家 友太
- 28 GK 吉丸 絢梓
- 29 GK 荻 晃太
- 30 GK 伊藤 元太
- 31 MF 中坂 勇哉
- 32 DF 橋本 和
- 33 DF ダンクレー
- 34 DF 藤谷 壮
- 35 MF 安井 拓也
- 39 DF 山川 哲史 ※JFA・Jリーグ特別指定選手
- 40 DF 小林 友希
- 出場停止選手
PICK UP
DF 15 瀬古 歩夢


「勝負にこだわって、勝点3を奪い取る」
――実質的にはプロ1年目となる今シーズン、ここまでの自身について振り返ってもらえますか?
「トップチームではYBCルヴァンカップに出させてもらって、週末はJ3に出してもらっているので、コンディションはいい状態を保てています。だけど、やっぱり『J1リーグに出たい』という気持ちはすごくありますし、そこでスタメンを奪い取るチャンスもあると思っています。ただ、その一方で今はルヴァンカップに出させてもらっていますが、それもいつ出られなくなるか分からない。そういう危機感を持ちながら、リーグ戦での出場を目指してやっていきたいと思っています」
――3-0で勝利した前節の名古屋グランパス戦での勝利は、チームとしても自信になりましたか?
「そうですね。前半の早い段階で2点を決めたことで、落ち着いて試合を運べました。後ろも『最後まで失点ゼロで終わろう』という声を掛け合っていましたし、その中で3点目も取れて、うまく試合を終わらせることができました。ただ、まだまだ個人の質は上げなければいけないと分かっているので、日々の練習から高めていきたいと思います」
――今節のヴィッセル神戸戦に向けて意気込みをお願いします。
「前節はいい形で勝てたので、今節も勝負にこだわって、全員で『勝点3を奪い取る』という気持ちで戦います。神戸とは第2節で対戦し、前半は相手にボールを握られ、後半は自分たちがボールを握る時間が長かった。今節もボールの握り合いになると思いますが、守備でしっかりと耐えて、得点を決めることが大事。自分たちも少しずつボールをつなげるようになってきたので、神戸相手にもボールを握って、チャンスは作れると思う。その中のチャンスをしっかり決めていけば、勝つことができると思います。プレーオフに進むためにも、勝点3を積み重ねたいです」
――チームとしても個人としても、ルヴァンカップは勝ち上がっていきたいですね。
「もちろんです。この大会は上に行けば行くほど注目されますし、強い相手とも戦えます。2年前、優勝した決勝はテレビで観ていたので、今度は『自分があの舞台に立ちたい』という思いもあります」
取材・文=小田尚史
寮生活でもパワーアップ中
昨年から引き続き寮生活を送っている瀬古だが、今年から新たな寮母としてスポーツ料理研究家でもある村野明子さんが加わったことで、寮飯が大きくパワーアップ。感想を尋ねると「めちゃくちゃ美味しい。健康にも気を遣っていただいて、ありがたい」と笑顔を見せた。「どのメニューが特に美味しかった?」との質問には、「メニューが豊富で選べない。全部、最高(笑)」とのこと。栄養がしっかり管理された食事を摂ることで、ますます体つきが逞しくなっている様子だ。(文=小田尚史)
グッズ情報
スタジアムグルメ情報

<1>「トリヤマ社中」和牛キーマカレー 800円
水を使わず、素材の持つ水分で作るこだわりのカレーです。
<2>「大宮ブランカフェ」鉄板牛カルビドック 550円
牛カルビは、自家製ニンニク醤油ダレで炒め、味もさることながら香りも食欲をそそります。独自ブレンドのマヨネーズをかけて味に深みをもたせフライドオニオンをトッピングし、食感のバランスを良くしています。
<3>「初亀」ローディットポテト 500~800円
「ローディッド(loaded)」は、英語で「積み込んだ・積載した」という意味です。山盛りのポテトフライに明太子、マヨソース、ケチャップ、当店オリジナルBBQソースをかけてお召し上がりいただきます。また、人気のなが~いドイツソーセージもおすすめです。
<4>「たこ焼道楽わなか」たこ焼き 500円
わなかオリジナルブレンドのミックス粉を特注の銅板で外はカリッと、中はトロリと美味しさを閉じ込めたたこ焼をお召し上がりください。
<5>「まこと屋」牛じゃんラーメン 500円
1本5kgもある牛骨を特殊な大型圧力寸胴を使い炊き出した濃厚牛骨白湯スープが自慢です。創業以来、研究を重ね旨さを極めた味です。そこに合わせる麺は、小麦の風味にこだわった細ストレート麺に仕上げております。三段熟成されたコシのある細麺はスープがよく絡み、濃厚でクリーミーな牛スープと相性抜群です。お店の味をそのまま再現いたしました。ぜひ、ご賞味ください。
<6>「空とぶからあげ」空とぶからあげ 500円
当店ではこめ油を使用しています。食べ応えのある大ぶりの鶏肉のモモ肉を木下オカンの秘伝の塩ダレにじっくりつけこんで旨みを閉じ込めたやみつきになる旨さです。
<7>「PIZZA ROTOLO(ピッツァ・ロトロ)」マルゲリータ 700円
ナポリピッツァの定番のマルゲリータ。イタリアから輸入した石窯で焼き上げます。飽きのこない人気で、毎回でもサポーター様に食べていただけると思います。
<8>「SAKURA BAR(エースケータリング)」キャラメルポップコーン 500円
オリジナルバケットを購入いただくと、キャラメルポップコーンの「おかわり」が可能に! お土産に最適なプレミアムポップコーンも販売しております。
<9>「SAKURA KITCHEN」セレッソドッグ 400円
ニッポンハムのシャウエッセンをパンに挟んだ「セレッソドッグ」。トッピングはお好みに合わせて召し上がれ♪ 「セレッソドッグ」は何本でも食べられる飽きない美味さ! ソーセージの食感にこだわった一品です。今年のスタジアムグルメはこれで決まり!
<10>「雀のお宿」とろ~り焼き 700円
「たこ焼き+お好み焼+焼きそば」=「当店発祥のとろ~り焼き」。かつおダシを丁寧にとり、生地にたっぷり練り込み、生麺を絶妙に茹で上げた麺を使用することでモチモチの食感と独自生地の食感、そしてオリジナルソースで召し上がっていただく、新しいスタイルの粉ものです。サクラエビもトッピングできます。
<11>「MMP」勝利の焼きそば 600円
“セレッソバルのやきそば”「勝利のやきそば」は、熱いサポーターともに2019シーズンも頑張りたいと決意しています。麺にこだわった最高級のやきそばをご提供します。
<12>「やまびこ」チキンケバブサンド 500円~
オリジナルのタレに一日漬け込んで、大きい塊にしている鶏肉を目の前でグリルし、焼けたところから削いでいきます。パン(2種類)とソース(5種類)を選んでいただき、サニーレタス、トマト、オニオンの野菜と一緒にサンドします。
<13>「肉の達人」霜降り牛肉 900円
一つひとつ手切り調理をしています。焼き加減にはすごく気を入れ、お肉が一番柔らかく、美味しくなる状態を維持することを心掛けています。そのため、焼き直しなどもあるかと思います。
<14>「ホルモン倶楽部」ホルモン丼 500円
ごく少ししかとれない部位で、長居に来ないと食べれないレアなホルモンです。セレサポにお腹いっぱいになっていただきたいので、低価格で提供しています。
<15>「洋食dining KIYO」こだわり洋食屋さんのオムそば 500円
洋食ならではのこだわった中濃ソースをブレンドし、焼きそばと絡ませた麺を、ふわふわ卵で巻き込んだオムそば。上からかけるソースはセレッソのホームカラー、ピンク色を明太子ソースでご用意させていただきました。これをオムそばと絡めて召し上がっていただくと絶品。
<16>「オムライス喜久屋」オムライス サクラ明太子ソース 700円
バター香るケチャップライスにふわとろ玉子をのせて、濃厚クリームに明太子を混ぜ合わせたソースをかけて提供します。
<17>「おやつ亭」ミルク焼き 500円~
誰もが知っているベビーカステラ。だからこそ、ごまかしが効かない。研究、試行錯誤を重ねて完成させた納得のいく味。
<A>「エースキッチン」※C2、E3ゲート付近
セレッソサポーターに人気のエースキッチンがバラエティに富んだグルメと飲み物をご用意します。
<B>「SABROSO」※G2ゲート付近
・ソーセージコンボ(5種盛り)500円
・和風とりから 500円
・ホッドドッグ 500円
・チキンスティック 400円
・ハートランドビール、キリン一番搾りスタウト(黒生ビール)、ハーフ&ハーフ いずれも550円
<C>「鶴心」※G3、I2ゲート付近
G3ゲート付近の売店イチオシは、新商品「ローディットポテト」。「ローディット」とは「山盛り」のこと。見た目の迫力からアメリカで話題のメニューです! イチボステーキ載せと、サーモンアボカド載せの2種類(各900円)を販売。また、長居名物・鶴心秘伝のからあげ、今回の限定メニューは洋風と和風のソースがからあげに美味しく絡む「デミみそソース」(500円)です。
<D>「しげちゃんのからあげ」※H2ゲート付近
・からあげ 500円
・だし巻き 600円
・生ビール 550円
<E>「セレバー」※I2ゲート付近
ピンクの強炭酸、ストロングセレチューハイ(500円)が新登場! 大人気タピオカドリンクも販売。ミルクティー、ストロベリー各400円。
SAKURA SOCIOプライム会員の皆さまへ
SAKURA SEAT専用ラウンジ

〇ラウンジ限定日本酒(各500円) ◎泉酒造 仙介純米大吟醸 1.8L 1本 ◎泉酒造 仙介 sirokouji 特別純米酒 無濾過生原酒 1.8L 1本 ※なくなり次第終了となります
SAKURA DIARY

腰を据えてチームの発展を見守りたい
今節、対戦するヴィッセル神戸に“激震”が走った。周知の事実ではあるが改めて記すと、直近のリーグ戦、J1第8節浦和レッズ戦を前に「フアン マヌエル リージョ監督の意向を受け、4月17日付で契約の解除に合意した」との発表があったのだ。内情を詳しく知らないため安易に語ることはできないが、この決定には驚いた。今シーズン、リージョ監督が率いる神戸とはリーグ開幕戦とYBCルヴァンカップのグループステージ第2節で対戦。リーグ戦では神戸の攻撃を耐えつつセットプレーから渾身の一撃を叩き込んで勝利し、ルヴァンカップでは主導権の握り合いの様相を呈する中、互いに決定打が出ずにスコアドローに終わったが、そういった結果とともに、試合後の記者会見でのリージョ監督の示唆に富んだコメントも非常に印象に残っているからだ。
今シーズンから、セレッソもスペイン人であるロティーナ監督を新たに招いた。始動からここまで約3カ月が経過した中、“自ら主導権を握ってボールを動かしていくサッカー”の浸透は進んでいる。ポゼッションの基本概念からチームに植えつけているロティーナ監督とイバンコーチ。結果という点では足りないが、選手たちは皆、新しいチャレンジに意欲的に取り組んでいる。だからこそ腰を据えて、ここから先、どのようにチームが発展していくかを見守っていきたい。(文=小田尚史)
maishima topics
J1第8節清水エスパルス戦に先発した選手たちにはオフが与えられた22日の練習は、前回のルヴァンカップ第3節名古屋グランパス戦に出場した選手が中心となって行われた。練習の雰囲気は和やかだったが、試合に懸ける思いは一人ひとり強い。「神戸は監督が代わって競争意識も高まっていると思う。“ここでアピールしてリーグ戦につなげていこう”という気持ちは絶対にあると思うけど、それはウチも一緒。そういう意欲で負けないようにしたい」とは藤田直之。名古屋戦と同様、チームを底上げするべく奮闘を誓う“実力者”たちのプレーに注目だ。(文=小田尚史)

