MATCH PREVIEW
グループステージ突破を懸けた重要な一戦
7月は3勝2分1敗と勝星が先行し、現在2位と好調を維持しているセレッソ。長らく…続いた梅雨も明け、暑さ厳しい8月を迎えたが、総力戦で乗り切りさらに勢いを加速させていきたい。
先週末行われたJ1リーグ第8節では敵地で湘南ベルマーレと対戦。鈴木孝司が今シーズン初のスタメン入りを果たした一戦は、相手の堅い守備に苦しみなかなか崩し切れない展開に。スコアレスで突入した後半、徐々に攻撃のギアを上げたセレッソは、藤田直之や奥埜博亮のシュートでゴールに迫ると、70分に坂元達裕がペナルティーエリア内で相手に倒され、PKを獲得する。これを清武弘嗣が落ち着いてゴール左隅に決めて、先制に成功。その後はリーグ最少失点を誇る守備陣を中心に守り切り、1-0で勝利。3試合ぶりに白星を獲得した。
この流れに乗って勝星をつかみ取りたいYBCルヴァンカップのグループステージ第2節。迎え撃つのは、浦和レッズだ。鋭いサイドアタックを特長とする強敵だが、最近は攻撃力にかげりが見えているのも事実。昨シーズンのリーグ戦34得点はリーグ15位。J2得点王のレオナルドを補強するなどテコ入れを図った今シーズンも、リーグ8試合で9得点にとどまっており試行錯誤を続けている。それでも、ルヴァンカップ第1節では5得点を奪って大勝するなどハマった時の破壊力は十分。それだけに、セレッソとしては持ち前の堅守からリズムをつかみ、勝点3へとつなげたいところだ。
今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響でルヴァンカップのレギュレーションが変更となり、グループステージは6試合から3試合に。各グループの1位と、最も成績のいい2位チームがプライムステージに進出する。セレッソ同様、第1節で白星を挙げた浦和を、ここヤンマースタジアム長居でたたければ一気に突破の可能性が広がる。グループステージの命運を懸けた試合は、メンバーの入れ替えも予想されるだけにチームの総力が問われる一戦でもある。

TODAY’S MATCH
セレッソ大阪
vs 浦和レッズ
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- セレッソ大阪

DF 15 瀬古 歩夢
堂々とした守備で躍動する桜のホープ
直近のJ1リーグ第…8節湘南ベルマーレ戦では3試合ぶりの先発を果たすと、無失点での勝利に大きく貢献。試合後、「自分たちのミスから与えた場面以外、ピンチはなかったと思う。後ろ全体がスライドしながら、真ん中の2枚が跳ね返す準備をしておけば、大丈夫だと思っていた」と話す姿は頼もしく、実に堂々としていた。
今シーズンがプロ2年目だが、いい意味でのふてぶてしさはルーキーイヤーから備えており、相手FWに対して“顔負け”することがない。リーグ戦に挟まれたカップ戦。ロティーナ監督がどのようなメンバーを送り出すか分からないが、たとえ連戦になったとしても、若くエネルギーがあり余る彼にとって、大きな問題ではないだろう。強力な攻撃陣が揃う浦和レッズ相手にも、力強い守備で勝利を呼び込んでくれるはずだ。(文=小田尚史)
セレッソ大阪 選手リスト
- 1 GK 永石 拓海
- 2 DF 松田 陸
- 3 DF 木本 恭生
- 4 DF 小池 裕太
- 5 MF 藤田 直之
- 6 MF レアンドロ デサバト
- 8 FW 柿谷 曜一朗
- 9 FW 都倉 賢
- 10 MF 清武 弘嗣
- 11 MF ルーカス ミネイロ
- 13 FW 高木 俊幸
- 14 DF 丸橋 祐介
- 15 DF 瀬古 歩夢
- 16 DF 片山 瑛一
- 17 MF 坂元 達裕
- 18 FW 鈴木 孝司
- 19 FW 澤上 竜二
- 20 FW ブルーノ メンデス
- 21 GK キム ジンヒョン
- 22 DF マテイ ヨニッチ
- 24 FW ウェリング ピアス
- 25 MF 奥埜 博亮
- 26 MF 秋山 大地
- 27 GK アン ジュンス
- 29 MF 島村 拓弥
- 30 MF 喜田 陽
- 31 FW 山内 寛史
- 32 FW 豊川 雄太
- 33 FW タワン
- 38 MF 西本 雅崇
- 39 DF 庄司 朋乃也
- 41 MF 松本 凪生
- 42 FW 藤尾 翔太
- 43 DF 西尾 隆矢
- 44 MF 吉馴 空矢
- 45 GK 茂木 秀
- 46 DF 田平 起也
- 47 MF 前川 大河
- 49 MF 西川 潤
- 出場停止選手
-
- 浦和レッズ
浦和レッズ 選手リスト
- 1 GK 西川 周作
- 2 DF マウリシオ
- 3 MF 宇賀神 友弥
- 4 DF 鈴木 大輔
- 5 DF 槙野 智章
- 6 DF 山中 亮輔
- 7 MF 長澤 和輝
- 8 MF エヴェルトン
- 9 FW 武藤 雄樹
- 10 MF 柏木 陽介
- 11 MF マルティノス
- 12 FW ファブリシオ
- 13 MF 伊藤 涼太郎
- 14 FW 杉本 健勇
- 16 MF 青木 拓矢
- 20 DF トーマス デン
- 22 MF 阿部 勇樹
- 24 MF 汰木 康也
- 25 GK 福島 春樹
- 26 DF 荻原 拓也
- 27 DF 橋岡 大樹
- 28 DF 岩武 克弥
- 29 MF 柴戸 海
- 30 FW 興梠 慎三
- 31 DF 岩波 拓也
- 32 GK 石井 僚
- 33 MF 伊藤 敦樹
- 35 MF 大久保 智明
- 36 GK 鈴木 彩艶 ※2種登録選手
- 37 MF 武田 英寿
- 39 MF 武富 孝介
- 41 MF 関根 貴大
- 45 FW レオナルド
- 出場停止選手
PICK UP
MF 47 前川 大河


「目に見える数字を残すことが大事」
――現在のコンディションはいかがですか?
「コンディションはいい感じで仕上がっています。練習もしっかりできています。ただ、試合に出られていない状況が続いているので、メンタル面での苦しさはあります。メンタル面をしっかり持ってやることが、今は大事だと思っています」
――試合から遠ざかっている状況をどう捉えていますか?
「もちろん、試合には出たいですし、そのための準備もできていると思いますが、サッカー人生において、こういうシーズンもあると思うので、そこは自分の中で気持ちを強く持ちながら、日々の練習に臨んでいます。練習を続けることで、チームとして求められていることやポジションごとの役割への理解も、徐々にできています」
――プロ1年目を思い出すようなところもありますか?
「試合に出られていない状況は同じですが、1年目とは気持ちは全く違います。移籍先で学んできたこともあるので、今はチームに貢献できる思いもありますし、早くピッチでプレーしたい思いは強いです」
――4年間セレッソを離れていただけに、前川選手のプレーを見たい気持ちはサポーターも強いと思います。試合に出た時は、どういったプレーを見せたいですか?
「攻撃の選手なので、攻撃の部分で違いを見せることができればいいですし、アシストやゴールといった結果が求められると思うので、目に見える数字を残すことが大事だと思います」
――最後に、今節へ向けてサポーターにメッセージをお願いします。
「出場すればセレッソに戻ってきて初めての試合になるので、その思いもぶつけながらプレーしたいですし、自分のやるべきことを冷静にやることも大事です。チームとして勝つことにこだわりながら、自分自身の結果も求めていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」
取材・文=小田尚史
結果を残してリーグ戦出場への足掛かりに
取材の冒頭で思わずこぼした「メンタル面での苦しさ」は偽らざる本音だろう。16年から4年間、J2の徳島ヴォルティスとアビスパ福岡でプレー経験を重ね、多くのモノを得た自負もあるからだ。出場機会という点ではプロ1年目と似た境遇に置かれているが、「あの時とは気持ちは全く違う」と即答する。
「コンディションはいい感じで仕上がっている。試合には出たいし、そのための準備もできている」。カップ戦で出番を得た際には、ピッチに爪痕を残し、リーグ戦出場への足掛かりにしたい。(文=小田尚史)
グッズ情報
スタジアムグルメ情報

<1>「PIZZA ROTOLO(ピッツァ ロトロ)」マルゲリータ 700円
ナポリピッツァの定番のマルゲリータ。イタリアから輸入した石窯で焼き上げます。飽きのこない人気で毎回でもサポーター様に食べていただけると思います。
<2>「エースケータリング」ロビーのピーチかき氷 500円
この夏初登場の果肉入りかき氷(500円)。暑い夏、熱い声援にヒンヤリ冷たいかき氷を食べて観戦しよう!
<3>「Plaisir」ルーローまぜそば 400円/600円
日本でも人気の台湾ソウルフード、ルーロー飯に着想を得た、当店オリジナルのまぜそばです。現地の味をリスペクトしながら日本人の味覚にも合うように試行錯誤を重ねて生まれた自信作です。
<4>「やまびこ」フレーバーポテト各種 400円
揚げたてのフライドポテトに数種類のフレーバーを用意しております。「選んで楽しい、食べて美味しい」。セレッソ大阪の応援にぜひ!
<5>「空とぶからあげ」空とぶからあげ 500円
当店ではこめ油を使用しています。食べ応えのある大ぶりの鶏肉のモモ肉を、木下オカンの秘伝の塩ダレにじっくりつけこんで旨みを閉じ込めたやみつきになる旨さです。
<6>「ホルモン倶楽部」ホルモン焼 400円
ごく僅かしかとれない部位で、長居に来ないと食べられないレアなホルモンです。セレサポにお腹いっぱいになっていただくため、低価格で出しています。
<A>「SABROSO(サブロッソ)」※G2ゲート付近
・ソーセージコンボ(5種盛り) 500円
・とりから 500円
・ホットドッグ 550円
・モッツァレラチーズスティック 500円
・ベルギーポテト 350円
・牛すじ焼きそば 650円
・チキンスティック 400円
<B>「フットボールダイニング by TSURUSHIN」※G3ゲート付近
・日本ハムセット 800円
・冷たいスープが絶品の初亀の冷やしちゃんこ 500円
<C>「鶴心」※I2ゲート付近
長居名物・鶴心秘伝のからあげ。今回の限定メニューは、梅肉とだしじょうゆの大根おろしが暑い夏にピッタリの「 梅肉と大根おろしのソース 」(500円)です。
<D>「セレバー by TSURUSHIN」※I2ゲート横
・ドイツソーセージ 500円
・大阪名物ミックスジュース 400円
※売店メニューは完売または予告なく変更の場合があります。
サポーターの皆さまへ
SAKURA DIARY

選手の個性にも注目したい一戦
当時の第2節、アウェイでのベガルタ仙台戦に向かう直前で中止が決定してから約半年。新型コロナウイルスの影響で延期されていたYBCルヴァンカップが、いよいよ再開される。ただし、大会方式が大幅に変更されており、プレーオフステージは廃止になり、グループステージは1回戦総当たりのリーグ戦となった。それにより、1戦1戦の持つ重みが格段に増した。
ともに第1節を勝利で終えている両チームが対戦する今節。セレッソとしては、グループステージ突破を果たす上で、結果が問われる試合になる。そういったシビアな側面がある一方で、真夏の連戦、リーグ戦の間に挟まれたカップ戦は、ある程度リーグ戦から選手の入れ替えはあると思われる。出番を今か今かと待っている選手は多く、見る側にとっても、ここまでリーグ戦で出場機会が少ない選手のプレーが見られるまたとないチャンスだ。
今シーズン加入してきたあの選手、復帰してきたあの選手。チームを底上げすべく、新たな選手がどういった色をチームに落とし込むか。ピッチでそれぞれの個性が見られることに期待したい。今節は、勝敗という結果に加えて、選手一人ひとりのパフォーマンスにも大いに注目の、二兎を追う一戦となる。(文=小田尚史)

