MATCH PREVIEW
気持ちで上回り、勝利を呼び込む
浦和レッズに快勝し、今シーズン2度目となるリーグ戦3連勝を果たしたセレッソ。今…節から手拍子での応援が解禁され、サポーターの後押しがより伝わりやすくなった。この利点を生かしてホームで連勝を伸ばし、首位に食らいつきたい。
前節はホームで浦和と激突。柿谷曜一朗のドリブル突破からチャンスを作るが、相手の守備に阻まれて得点を奪えず、前半はスコアレスで終える。迎えた後半、開始直後の48分、坂元達裕のクロスに都倉賢が頭で合わせ、待望の先制点を奪う。その後は相手の攻撃を受ける時間が続くも、74分に坂元がドリブル突破からクロスを上げると、これがオウンゴールを誘い、リードを2点に広げる。後半アディショナルタイムには、この日J1リーグデビューを果たした藤尾翔太がゴールするといううれしい得点も生まれ、3-0と快勝を収めた。
今シーズン初のリーグ戦4連勝を期して臨む今節は、北海道コンサドーレ札幌と対戦する。札幌は現在12位と中位に位置し、調子を落としている。リーグ戦では7試合勝星を奪えていない。しかし、ペトロヴィッチ監督のもと築き上げた攻撃的なポゼッションスタイルには一日の長がある。ともにポゼッションをベースに戦うスタイルのため、主導権の奪い合いが予想される。戦術面や駆け引きで様々なせめぎ合いを見せる試合展開となるだろうが、一番のポイントは気持ちで上回ること。セレッソとしては、古巣対戦となる都倉賢に象徴されるような気持ちの入ったプレーで相手を上回り、勝利を呼び込みたい。

TODAY’S MATCH
セレッソ大阪
vs 北海道コンサドーレ札幌
-
- セレッソ大阪

FW 9 都倉 賢
復活の狼煙をあげた背番号9
前節の浦和レッズ戦…、後半開始早々、坂元達裕のクロスに合わせ、滞空時間の長い、打点の高いヘディングでネットを揺らした背番号9。昨年5月に負った右膝の大ケガから復帰後、初のゴール。得点後は両拳を握り締め、ピッチに倒れ込み、全身で喜びを表現する姿があったが、試合後のヒーローインタビューでは、「サッカー人生を懸けて」という言葉も聞かれ、強い覚悟でこの試合に臨んだことを明かした。
もっとも、「ケガの前より、スペックは上がっていると思う。これからまた成長していける手応えもある」と自身について語るように、ここからさらに、彼らしいプレーがピッチで見られることに期待したい。古巣戦となる今節。復活の狼煙をあげた背番号9のプレーから目が離せない。(文=小田尚史)
セレッソ大阪 選手リスト
- 1 GK 永石 拓海
- 2 DF 松田 陸
- 3 DF 木本 恭生
- 4 DF 小池 裕太
- 5 MF 藤田 直之
- 6 MF レアンドロ デサバト
- 8 FW 柿谷 曜一朗
- 9 FW 都倉 賢
- 10 MF 清武 弘嗣
- 13 FW 高木 俊幸
- 14 DF 丸橋 祐介
- 15 DF 瀬古 歩夢
- 16 DF 片山 瑛一
- 17 MF 坂元 達裕
- 18 FW 鈴木 孝司
- 20 FW ブルーノ メンデス
- 21 GK キム ジンヒョン
- 22 DF マテイ ヨニッチ
- 24 FW ウェリング ピアス
- 25 MF 奥埜 博亮
- 26 MF 秋山 大地
- 27 GK アン ジュンス
- 29 MF 島村 拓弥
- 30 MF 喜田 陽
- 31 FW 山内 寛史
- 32 FW 豊川 雄太
- 33 FW タワン
- 38 MF 西本 雅崇
- 39 DF 庄司 朋乃也
- 41 MF 松本 凪生
- 42 FW 藤尾 翔太
- 43 DF 西尾 隆矢
- 44 MF 吉馴 空矢
- 45 GK 茂木 秀
- 46 DF 田平 起也
- 47 MF 前川 大河
- 49 MF 西川 潤
- 出場停止選手
-
- 北海道コンサドーレ札幌
北海道コンサドーレ札幌 選手リスト
- 1 GK 菅野 孝憲
- 2 DF 石川 直樹
- 3 DF 進藤 亮佑
- 4 FW 菅 大輝
- 5 DF 福森 晃斗
- 7 MF ルーカス フェルナンデス
- 8 MF 深井 一希
- 10 MF 宮澤 裕樹
- 11 FW アンデルソン ロペス
- 14 MF 駒井 善成
- 15 DF 濱 大耀
- 16 FW 藤村 怜
- 17 MF 檀崎 竜孔
- 18 MF チャナティップ
- 19 MF 白井 康介
- 20 DF キム ミンテ
- 21 GK 阿波加 俊太
- 23 MF 中野 嘉大
- 26 MF 早坂 良太
- 27 MF 荒野 拓馬
- 29 GK カウィン
- 30 MF 金子 拓郎
- 31 MF 高嶺 朋樹
- 32 DF 田中 駿汰
- 33 FW ドウグラス オリヴェイラ
- 34 GK 中野 小次郎 ※JFA・Jリーグ特別指定選手
- 35 FW 小柏 剛 ※JFA・Jリーグ特別指定選手
- 37 DF 菅野 紘希 ※2種登録選手
- 38 MF 木戸 柊摩 ※2種登録選手
- 39 FW 大和 蓮 ※2種登録選手
- 40 FW 佐藤 陽成 ※2種登録選手
- 45 FW 中島 大嘉 ※2種登録選手
- 47 GK 川上 隼 ※2種登録選手
- 48 FW ジェイ
- 出場停止選手
- 菅 大輝
チームスタッツ
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札幌 ![]() |
|
---|---|---|
1.5(8) | ゴール | 1.3(12) |
9.9(13) | ドリブル | 14.7(1) |
12.3(16) | クロス | 16.4(6) |
477.9(12) | パス | 505.4(8) |
1.6(13) | インターセプト | 2.4(4) |
23.4(4) | クリア | 16.7(16) |
14.5(17) | タックル | 19.4(8) |
8.9(14) | シュート | 11.7(6) |
※試合平均値。 () 内はリーグ順位
RADAR CHART




走行距離ランキング

- 1位 16 DF 片山 瑛一 10.82km
- 2位 5 MF 藤田 直之 10.73km
- 3位 2 DF 松田 陸 10.09km
- 4位 3 DF 木本 恭生 10.05km
- 5位 17 MF 坂元 達裕 9.95km

- 1位 4 FW 菅 大輝 10.03km
- 2位 20 DF キム ミンテ 9.97km
- 3位 7 MF ルーカス フェルナンデス 9.94km
- 4位 32 DF 田中 駿汰 9.81km
- 5位 48 FW ジェイ 8.08km
PICK UP
MF 30 喜田 陽


「J3で結果を出して、J1でプレーできるように」
――昨シーズン、アビスパ福岡へ育成型期限付き移籍しましたが、学んだことは何ですか?
「環境も全く違い、イチからのスタートになり、学ぶことは多かったです。リーグ戦としては、最終的にはJ2残留争いになってしまったんですけど、そこも含めて自分のサッカー人生の経験になったと思います」
――どういうところが経験になりましたか?
「いろいろな選手がいたんですけど、森本(貴幸)選手や城後(寿)選手など、ベテラン選手の練習に向けての準備、サッカーに対する姿勢で学ぶことがたくさんあったので、それは僕のサッカー人生で勉強になったと思います」
――セレッソに復帰後、ここまでの期間を振り返ると?
「高校3年生の時と比べて成長したと思ってもらえるプレーをしたいと思って試合に臨んでいますが、J3では難しい状況が続いています。(勝利へ向けて)いいところまではいくのですが、最後で守り切れない詰めの甘さ、あと一歩が足りない部分があり、勝ち切ることができていません。ただ、その中でも吸収できることを吸収して、トップチームの練習に行った時に力を発揮できるように、という気持ちでプレーしています」
――U-23では左サイドバックとしてもプレーしていますが?
「あまり慣れていないポジションで難しい部分もありますが、いろいろな角度からサッカーを見ることができると、ポジティブに捉えて取り組んでいます」
――最近は、トップチームの練習にも参加しているようですね。
「はい。トップチームはスピード感があり、技術も高いので、練習していて楽しいです」
――アカデミー時代からの同期、瀬古歩夢選手がトップチームで活躍しています。続きたい思いもあるのではないでしょうか?
「そうですね。見習って、頑張らないといけないと思います。J3で結果を出して、J1でプレーできるように頑張ります」
取材・文=小田尚史
練習から吸収、成長しJ1デビューへ
高校3年生だった2018年、U-23の一員として、ボランチで軽快にパスをさばいていた姿が強く印象に残っている。「これでセレッソのボランチは当分、安泰」。当時の思いは今も変わらない。それくらいのポテンシャルが、彼にはある。
アカデミーの同期、瀬古歩夢はルーキーイヤーの昨シーズンからJ1で堂々とプレーしている。もう一人、鈴木冬一も湘南ベルマーレで出場機会を得て、今シーズンの活躍は光っている。もっとも、選手にはそれぞれ成長速度がある。慌てる必要はない。現在のトップチームには、ゲームメークを学ぶ上で、藤田直之という格好のお手本がいる。練習の中から吸収、成長し、J1リーグでデビューする日を楽しみに待ちたい。(文=小田尚史)
イベント情報
スタジアムグルメ情報

<1>「ととりべファーム」ひんやりいちごパウチ 500円
自社で生産したフレッシュいちごを冷凍し、パウチにしました。お好みのジュースを入れて潰しながら飲んでください。徐々にいちごが解けていくので、最後は潰して食べてください。
<2>「エースケータリング」ロビーのピーチかき氷 500円
この夏初登場の果肉入りかき氷(500円)。暑い夏、熱い声援にヒンヤリ冷たいかき氷を食べて観戦しよう!
<3>「トリヤマ社中」キーマカレー 700円
水を使わず、素材の持つ水分で作るこだわりのカレーです。
<4>「Plaisir」ルーローまぜそば 400円/600円
日本でも人気の台湾ソウルフード、ルーロー飯に着想を得た、当店オリジナルのまぜそばです。現地の味をリスペクトしながら日本人の味覚にも合うように試行錯誤を重ねて生まれた自信作です。
<5>「やまびこ」フレーバーポテト各種 400円
揚げたてのフライドポテトに数種類のフレーバーを用意しております。「選んで楽しい、食べて美味しい」。セレッソ大阪の応援にぜひ!
<6>「ホルモン倶楽部」ホルモン焼 400円
ごく僅かしかとれない部位で、長居に来ないと食べられないレアなホルモンです。セレサポにお腹いっぱいになっていただくため、低価格で出しています。
<7>「PIZZA ROTOLO(ピッツァ ロトロ)」マルゲリータ 700円
ナポリピッツァの定番のマルゲリータ。イタリアから輸入した石窯で焼き上げます。飽きのこない人気で毎回でもサポーター様に食べていただけると思います。
<8>「空とぶからあげ」空とぶからあげ 500円
当店ではこめ油を使用しています。食べ応えのある大ぶりの鶏肉のモモ肉を、木下オカンの秘伝の塩ダレにじっくりつけこんで旨みを閉じ込めたやみつきになる旨さです。
<9>「ベルヴィル」パンケーキバーガープレーン 300円
自慢のパンケーキはひとつひとつメレンゲを立ててから、生地と合わせ焼成しますので、ふわふわ食感。北海道産自家製生クリームとパンケーキの相性は抜群♪
<A>「SABROSO(サブロッソ)」※G2ゲート付近
・ソーセージコンボ(5種盛り) 500円
・とりから 500円
・ホットドッグ 550円
・モッツァレラチーズスティック 500円
・ベルギーポテト 350円
・牛すじ焼きそば 650円
・チキンスティック 400円
<B>「フットボールダイニング by TSURUSHIN」※G3ゲート付近
・日本ハムセット 800円
・冷たいスープが絶品の初亀の冷やしちゃんこ 500円
<C>「鶴心」※I2ゲート付近
長居名物・鶴心秘伝のからあげ。今回の限定メニューは、つぶつぶ食感の甘辛マスタードが絶妙の「ハニーマスタードソース」(500円)です。
<D>「セレバー by TSURUSHIN」※I2ゲート横
・ドイツソーセージ 500円
・大阪名物ミックスジュース 400円
※売店メニューは完売または予告なく変更の場合があります。
サポーターの皆さまへ
SAKURA DIARY

高卒ルーキーの快挙がチームに刺激を与える
都倉賢選手の復活ゴール、坂元達裕選手の鋭いドリブルに沸いた前節の浦和レッズ戦。最後にプレミアムな瞬間がやってきた。「ベンチにいた時から、『試合に出たら、絶対に決める』と思っていた」という強いハートを持った男、藤尾翔太選手のJ1デビュー戦でのJ1初ゴールだ。高卒ルーキーではクラブ史上初という快挙に、スタジアムは幸福感に満ち溢れた。得点後も感情を露わにすることは滅多にないロティーナ監督も、両手を掲げてガッツポーズ。「1部でデビューして、デビュー戦でゴールを決めることは、とても美しいこと」とルーキーの初ゴールを称えた。
また、そのインパクトは翌日のJ3第14節・ブラウブリッツ秋田戦に臨んだU-23の選手たちにも波及。首位を相手に無失点。敵地で連敗を止めることに成功した。試合後、藤尾選手のゴールについて、丸山良明監督に感想を尋ねると、「翔太の得点は、みんなと共有した。チャンスをモノにして、J1のピッチで表現してくれたことは、我々にとってもポジティブで、みんなが目指すべき姿。『一つのプレーがみんなの人生を変えることになるかもしれない、そのピッチに立てる喜びを感じながら、今日もトライしよう』と共有させていただいた」と話してくれたが、J3での切磋琢磨がJ1につながった成功例は、あとに続く選手にとっても、強烈な刺激になっただろう。もちろん、それはトップチームの選手にとっても同様だ。今節からまた、“競争”が始まる。(文=小田尚史)


STANDINGS
2020明治安田生命J1リーグ
順位表 (第14節終了時点)
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎F | 38 | 12 | 2 | 1 |
2 | C大阪 | 30 | 9 | 3 | 2 |
3 | FC東京 | 28 | 8 | 4 | 3 |
4 | 名古屋 | 24 | 7 | 3 | 3 |
5 | 柏 | 23 | 7 | 2 | 5 |
6 | G大阪 | 23 | 7 | 2 | 4 |
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎F | 38 | 12 | 2 | 1 |
2 | C大阪 | 30 | 9 | 3 | 2 |
3 | FC東京 | 28 | 8 | 4 | 3 |
4 | 名古屋 | 24 | 7 | 3 | 3 |
5 | 柏 | 23 | 7 | 2 | 5 |
6 | G大阪 | 23 | 7 | 2 | 4 |
7 | 浦和 | 23 | 7 | 2 | 5 |
8 | 横浜FM | 21 | 6 | 3 | 6 |
9 | 鹿島 | 21 | 6 | 3 | 6 |
10 | 神戸 | 19 | 4 | 7 | 4 |
11 | 広島 | 18 | 5 | 3 | 5 |
12 | 札幌 | 14 | 3 | 5 | 6 |
13 | 横浜FC | 14 | 4 | 2 | 8 |
14 | 大分 | 12 | 3 | 3 | 8 |
15 | 仙台 | 11 | 2 | 5 | 6 |
16 | 鳥栖 | 10 | 2 | 4 | 4 |
17 | 清水 | 9 | 2 | 3 | 9 |
18 | 湘南 | 5 | 1 | 2 | 10 |