MATCH PREVIEW
ロティーナ・セレッソの集大成を!
2020シーズンもいよいよ最終局面を迎えた。3位以上に与えられるAFCチャンピ…オンズリーグ出場権、2位に与えられる天皇杯の出場権、どちらもまだ可能性を残しているが、他クラブの結果に左右される状況のため、セレッソとしては何としても残り2試合を連勝で終えたい。
先週土曜日は本拠地で柏レイソルと対戦した。前節同様3バックで臨んだ一戦は、互いになかなかチャンスを作れない拮抗した展開に。柏の破壊力のある3トップに対して最大限の注意を払いつつ、ボールポゼッションから相手ゴールへと迫りたいところだったが、目立った決定機を作れないまま前半を終える。ギアを入れ替えて臨んだ後半、54分に清武弘嗣がドリブルからシュートを放ち、59分には奥埜博亮がゴール前でシュートを打つなどフィニッシュまで持ち込むが決め切れない。60分に豊川雄太を投入して攻勢を強めると、73分と89分に豊川が絶好機を迎えるがネットを揺らせず、結局スコアレスドローで決着。連勝は「3」で止まった。
ホーム最終戦となる今節は、サガン鳥栖を迎え撃つ。現在14位と下位に沈んでいるが、失点はリーグ5位の「40」と堅守を誇る。一方、攻撃面ではリーグ16位の33得点と苦しんでいるが、若手を積極起用しており、ひとたび得点を挙げれば勢いに乗って波状攻撃を仕掛けてくる。もともとハードワークを売りとするチームだけに勢いに乗らせないことが重要。攻守両面においてポジショナルサッカーで優位性を保ちつつ、相手の勢いを削ぎながら試合を運ぶことができるか。チーム全体で繊細なゲームコントロールが求められる。
ラスト2試合。笑顔でシーズンを終えるため、そしてクラブ史上最高勝点、最高順位に到達するため、選手たちは闘志をみなぎらせている。前節の柏戦後、今シーズン攻撃面でチームをけん引し続けた坂元達裕は「残り2試合、可能性がある限り全力で勝点3を取りにいきたい」と力強いコメントを残した。2年間積み上げてきたロティーナ・セレッソの集大成を披露し、最高の結果でシーズンを締めくくりたい。

TODAY’S MATCH
セレッソ大阪
vs サガン鳥栖
-
- セレッソ大阪

GK 21 キム ジンヒョン
フルタイム出場を続ける桜の守護神
2年連続でリーグ戦…全試合フルタイム出場中の桜の守護神。今シーズンもここまでリーグ戦全試合に先発し、フル出場を続けている。ロティーナ監督に率いられたこの2年間は、特に守備の組織化が進み、昨シーズンの失点はリーグ最少の25。今シーズンもここまで34とリーグで3番目に少ない。その中で、最後の砦として君臨する彼の働きも非常に大きい。「前から守備をしてくれる仲間のおかげ」と本人は謙遜するが、3勝1分と復調してきた直近の4試合にしても、いずれも守護神のビッグセーブが試合の流れを作ってきた。「一つでも順位を上げて終わりたい。そのためには勝利が必要。後ろが失点ゼロで抑えれば勝てる」。今シーズンのホーム最終戦となる今節も、味方を助けるシュートストップで、チームを勝利に導く。(文=小田尚史)
セレッソ大阪 選手リスト
- 1 GK 永石 拓海
- 2 DF 松田 陸
- 3 DF 木本 恭生
- 4 DF 小池 裕太
- 5 MF 藤田 直之
- 6 MF レアンドロ デサバト
- 8 FW 柿谷 曜一朗
- 9 FW 都倉 賢
- 10 MF 清武 弘嗣
- 13 FW 高木 俊幸
- 14 DF 丸橋 祐介
- 15 DF 瀬古 歩夢
- 16 DF 片山 瑛一
- 17 MF 坂元 達裕
- 18 FW 鈴木 孝司
- 20 FW ブルーノ メンデス
- 21 GK キム ジンヒョン
- 22 DF マテイ ヨニッチ
- 24 FW ウェリング ピアス
- 25 MF 奥埜 博亮
- 26 MF 秋山 大地
- 27 GK アン ジュンス
- 29 MF 島村 拓弥
- 30 MF 喜田 陽
- 32 FW 豊川 雄太
- 33 FW タワン
- 38 MF 西本 雅崇
- 41 MF 松本 凪生
- 42 FW 藤尾 翔太
- 43 DF 西尾 隆矢
- 44 MF 吉馴 空矢
- 45 GK 茂木 秀
- 46 DF 田平 起也
- 49 MF 西川 潤
- 出場停止選手
-
- サガン鳥栖
サガン鳥栖 選手リスト
- 1 GK 守田 達弥
- 2 MF 原 輝綺
- 3 DF エドゥアルド
- 4 MF 原川 力
- 6 DF 内田 裕斗
- 7 FW 金森 健志
- 8 DF 岩下 敬輔
- 9 FW チアゴ アウベス
- 11 FW 豊田 陽平
- 12 GK 板橋 洋青
- 13 DF 小林 祐三
- 14 MF 高橋 義希
- 15 DF パク ジョンス
- 16 FW 林 大地
- 19 FW 趙 東建
- 20 FW レンゾ ロペス
- 21 GK 金 珉浩
- 22 MF 小屋松 知哉
- 23 MF 本田 風智
- 25 MF 安 庸佑
- 26 DF 王 嘉楠
- 28 DF 森下 龍矢
- 30 MF 樋口 雄太
- 31 DF 大畑 歩夢
- 32 MF 湯澤 洋介
- 33 FW 石井 快征
- 36 MF 高橋 秀人
- 38 DF 宮 大樹
- 39 DF 松本 大輔 ※JFA・Jリーグ特別指定選手
- 40 GK 朴 一圭
- 41 MF 松岡 大起
- 43 FW 兒玉 澪王斗 ※2種登録選手
- 46 MF 相良 竜之介 ※2種登録選手
- 47 DF 中野 伸哉 ※2種登録選手
- 48 DF 永田 倖大 ※2種登録選手
- 50 MF 梁 勇基
- 出場停止選手
チームスタッツ
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鳥栖 ![]() |
|
---|---|---|
1.4(8) | ゴール | 1.0(15) |
10.8(9) | ドリブル | 10.7(10) |
13.3(13) | クロス | 13.6(11) |
471.9(13) | パス | 527.9(6) |
1.9(9) | インターセプト | 1.9(9) |
24.3(2) | クリア | 20.9(10) |
15.4(18) | タックル | 18.0(13) |
9.5(13) | シュート | 8.8(16) |
※試合平均値。 () 内はリーグ順位
RADAR CHART




走行距離ランキング

- 1位 25 MF 奥埜 博亮 12.60km
- 2位 10 MF 清武 弘嗣 11.53km
- 3位 16 DF 片山 瑛一 11.48km
- 4位 5 MF 藤田 直之 11.09km
- 5位 15 DF 瀬古 歩夢 10.76km

- 1位 28 DF 森下 龍矢 12.70km
- 2位 4 MF 原川 力 12.12km
- 3位 41 MF 松岡 大起 11.98km
- 4位 20 FW レンゾ ロペス 11.25km
- 5位 2 MF 原 輝綺 10.86km
PICK UP
ロティーナ監督


「クラブにとってとても重要なことを懸けた戦いになる」
――ここ数日で一気に冷え込んできましたが、体調面はいかがですか?
「特に今日は寒かったですね。ただ、今年はすごくいい秋だったと思います。ほとんど晴れていて、いい秋が終わったなという印象です。私は、日本の秋がすごく好きです。というのも、スペインは夏が終わったらすぐに冬が来る。秋という季節がほとんどないので、日本の秋はすごく好きです」
――日本の冬の寒さは、スペインの冬と比べるといかがですか?
「日本と似ているかもしれません。地域によって変わります。北海道のように寒い地域もあれば、沖縄のように暖かい地域もあります。私が住んでいるところはそんなに寒くはないのですが、冬はほとんど毎日雨が降っています(笑)」
――今シーズンも残り2試合になりました。明日はホーム最終戦です。意気込みを含めた抱負をお願いします。
「クラブにとって、とても重要なことを懸けた戦いになります。それはもちろん選手も気づいていますし、ファン・サポーターも気づいています。来年、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出られるかどうかが懸かった試合です。ぜひスタジアムに来て、後押しをしていただければと思います。今年はコロナの影響でどのクラブも経営的に厳しくなっていますが、来年ACLに出ることによってクラブの収入がより多くなる。選手にとっても、ACLを戦うことはすごく美しいこと。ここ数年、毎年ACLの価値は上がってきているように思います。今ある可能性に懸けるために、できるだけ多くの勝点を積みたいと思います」
――サガン鳥栖の印象について。後ろからボールをつなぐ、セレッソと同じ志も感じます。
「そうですね。昨シーズンからそういうスタイルで戦っているチームだと思います。似たコンセプトでプレーしているので、似たチーム同士の戦いになると思います」
――明日の試合は残っていますが、ヤンマースタジアム長居での試合について、どのような思い出がありますか?
「たくさんの思い出があります。いい思い出があります。一番印象に残っているのは、ヴィッセル神戸との昨シーズンの開幕戦です。スタジアムが満員でした。その他にも、たくさんのいい試合ができたと思います。その内の一つが、昨シーズンのダービーです。強いガンバ大阪を相手に、いいプレーができて、勝つことができました。勝利に対するプロセスも良かったですし、スタジアムが満員だったことも印象に残っています。たくさん、いい試合があったのですが、特にその2試合が印象に残っています」
――ガンバ大阪の結果次第ですが、2位に対する意気込みは?
「我々は自分たちのことを考えるべきです。他のチームの結果を気にする必要はありません。もちろん、2位の可能性はあります。そういう流れになれば素晴らしい。2位になることは素晴らしいことです。まず自分たちの仕事をして、やるべきことをやって、結果がどうなるか。一緒に見ていきましょう」
――残り2試合で目指すところ、プレー面や結果など、どう締めくくりたいですか?
「我々はこの2年間、変わらず我々のフィロソフィーに沿った戦いをしてきました。それは、勝つ可能性を高めるモノだったと思います。残り2試合も同じ方法でプレーして、とても重要な勝点を取っていきたいと思います。2試合を残した中で、ACLに出られる可能性がある。また、2位になれる可能性もある。それは、我々が築いてきたアイデアが良かったということだと思います。そうでなければ、このポジションにはいません。他のチームもこのポジションにいる可能性はあったと思いますし、目指していたチームはたくさんあったと思います」
取材・文=小田尚史
様々なことに気を配る指揮官
ロティーナ監督にとって、最後のホーム戦の前日会見も淡々としながら、それでいて情熱が伝わってくる内容となった。「この2年間、変わらず我々のフィロソフィーに沿った戦いをしてきました」と振り返るように、昨シーズンから2年、チームに新たな戦術を導入し、勝つ可能性を高めるための努力を行ってきたロティーナ監督。信頼を寄せるイバン パランコヘッドコーチとともに、相手の分析や戦術の落とし込みにも余念がなかった。
ただし、最近のコメントの中で「サッカーには技術や戦術などいくつもの側面がありますが、その中でもメンタルは最も大事な要素だと思います」という言葉は印象的だった。戦術家でありながら、試合に臨む選手のメンタル面にも気を配ってきた様子が伝わってくる。言葉に重みがあり、様々なことを教えてくれた指揮官だった。(文=小田尚史)
イベント情報
スタジアムグルメ情報

<1>「初亀」生ビール 600円
アルコールからペットボトルまで様々なドリンクを取り揃えております。
<2>「空とぶからあげ」空とぶからあげ 500円
当店ではこめ油を使用しています。食べ応えのある大ぶりの鶏肉のモモ肉を、木下オカンの秘伝の塩ダレにじっくりつけこんで旨みを閉じ込めたやみつきになる旨さです。
<3>「Plaisir」ルーローまぜそば 400円/600円
日本でも人気の台湾ソウルフード、ルーロー飯に着想を得た、当店オリジナルのまぜそばです。現地の味をリスペクトしながら日本人の味覚にも合うように試行錯誤を重ねて生まれた自信作です。
<4>「トリヤマ社中」キーマカレー 700円
水を使わず、素材の持つ水分で作るこだわりのカレーです。
<5>「ホルモン倶楽部」ホルモン焼 400円
ごく僅かしかとれない部位で、長居に来ないと食べられないレアなホルモンです。セレサポにお腹いっぱいになっていただくため、低価格で出しています。
<6>「肉の達人」やわらかサイコロ牛/丼 800円/900円
一つ一つ手切り調理をしています。焼き加減にはすごく気をいれ、お肉が一番柔らかく美味しくなる状態を維持することに心掛けています。そのため焼き直しなどもあるかと思います。
<7>「たこ焼道楽わなか」たこ焼き 500円
わなかオリジナルブレンドのミックス粉を特注の銅板で外はカリッと中はとろり美味しさを閉じ込めたたこ焼をお召し上がりください。
<8>「やまびこ」フレーバーポテト各種 400円
揚げたてのフライドポテトに数種類のフレーバーを用意しております。「選んで楽しい、食べて美味しい」。セレッソ大阪の応援にぜひ!
<9>「ととりべファーム」ひんやりいちごパウチ 500円
自社で生産したフレッシュいちごを冷凍し、パウチにしました。お好みのジュースを入れて潰しながら飲んでください。徐々にいちごが解けていくので、最後は潰して食べてください。
<10>「PIZZA ROTOLO(ピッツァ ロトロ)」マルゲリータ 700円
ナポリピッツァの定番のマルゲリータ。イタリアから輸入した石窯で焼き上げます。飽きのこない人気で毎回でもサポーター様に食べていただけると思います。
<11>「ベルヴィル」パンケーキバーガープレーン 300円
自慢のパンケーキはひとつひとつメレンゲを立ててから、生地と合わせ焼成しますので、ふわふわ食感。北海道産自家製生クリームとパンケーキの相性は抜群♪
<A>「SABROSO(サブロッソ)」※G2ゲート付近
・ソーセージコンボ(5種盛り) 500円
・とりから 500円
・ホットドッグ 550円
・モッツァレラチーズスティック 500円
・ベルギーポテト 350円
・牛すじ焼きそば 650円
・チキンスティック 400円
<B>「フットボールダイニング by TSURUSHIN」※G3ゲート付近
・日本ハムセット 800円
・冷たいスープが絶品の初亀の冷やしちゃんこ 500円
<C>「鶴心」※I2ゲート付近
長居名物・鶴心秘伝のからあげ。今回の限定メニューは、ピリ辛でコクのある「チリソース」(500円)です!
<D>「セレバー by TSURUSHIN」※I2ゲート横
・ドイツソーセージ 500円
・大阪名物ミックスジュース 400円
※売店メニューは完売または予告なく変更の場合があります。
SAKURA DIARY

クラブ全員の力で勝利を
緊急事態宣言が発令され、未来が霧に包まれていた4月、5月。Jリーグもどうなるのか。先行き不透明な日々が続いていた。一転して、7月に再開されてからは、ここまであっという間。約5カ月で32試合を戦い抜き、今週でリーグ戦も終了する。
振り返ると、今シーズンはクラブとして、開幕から「リーグ優勝」を公言して目指したシーズンだった。もちろん、これまでの年もタイトルを目指して戦ってきたことは間違いない。ただし、今シーズンは始動日のミーティングから「リーグ優勝」の言葉を口に出し、目標をチーム全体で共有した。その中で、結果としては、川崎フロンターレがJリーグ史上最速で優勝を決めた。セレッソも川崎との直接対決では2敗を喫しており、その強さは認めざるを得ない結果となった。
それでも、今シーズンをどう終えるかは、クラブの未来にとって非常に重要だ。過去最高順位は3位。歴史を塗り替える2位を達成することで、届かなかった戴冠への距離を測ることができる。現状、自力では掴めない位置にはいるが、残り2試合、可能性はある。そのためにも、まずは自分たちが勝つこと。シーズン最終戦に2位の望みをつなげるためにも、ホーム最終戦となる今節、クラブにかかわる全員の力で勝利を手にしたい。(文=小田尚史)
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STANDINGS
2020明治安田生命J1リーグ
順位表 (第32節終了時点)
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 |
---|---|---|---|---|---|
2 | G大阪 | 62 | 19 | 5 | 8 |
3 | 名古屋 | 60 | 18 | 6 | 9 |
4 | C大阪 | 59 | 18 | 5 | 9 |
5 | 鹿島 | 58 | 18 | 4 | 11 |
6 | FC東京 | 54 | 16 | 6 | 11 |
7 | 柏 | 49 | 14 | 7 | 11 |
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎F | 77 | 24 | 5 | 3 |
2 | G大阪 | 62 | 19 | 5 | 8 |
3 | 名古屋 | 60 | 18 | 6 | 9 |
4 | C大阪 | 59 | 18 | 5 | 9 |
5 | 鹿島 | 58 | 18 | 4 | 11 |
6 | FC東京 | 54 | 16 | 6 | 11 |
7 | 柏 | 49 | 14 | 7 | 11 |
8 | 広島 | 48 | 13 | 9 | 10 |
9 | 横浜FM | 47 | 14 | 5 | 14 |
10 | 浦和 | 46 | 13 | 7 | 12 |
11 | 大分 | 39 | 10 | 9 | 13 |
12 | 神戸 | 36 | 9 | 9 | 15 |
13 | 札幌 | 36 | 9 | 9 | 15 |
14 | 鳥栖 | 32 | 6 | 14 | 12 |
15 | 横浜FC | 30 | 8 | 6 | 18 |
16 | 湘南 | 26 | 6 | 8 | 18 |
17 | 清水 | 25 | 6 | 7 | 19 |
18 | 仙台 | 24 | 5 | 9 | 18 |